帳簿というと、「簿記」を連想しますが、そんな形式の前に「帳あわせ」を実行していた商人が江戸時代にはすでに存在したそうです。代表的近江商人の一人の豪商・中井源左衛門がそのひと。
例えば、1両の売上があると、売り場の「売立帳(売上帳)」に記載し、同時に帳場の格子内(よく時代劇に出るシーン)の「金銀出納長(金銭出納帳)」に1両入金と記載します。
そして、1日の仕事が終わると持ち場の担当者がそれぞれの帳簿を持ち寄って確認(帳合わせ)をし、双方の帳簿に同じように記帳されているかどうか照合していました。この日々の記録(記帳)は、一定の時期に合計して大福帳に転記されていたようです。
どうです?現代の簿記そのものを日々取り入れていたわけです。「大福帳」の意味がやっとわかった気がします。多分、簿記での「試算表」ではないかと。どなたかもっと詳しい知識をお持ちの方はご一報くださいね。
ちなみに、決算書は「店卸目録」、その前半に「借方之部」「有物之部」という現在の貸借対照表に当たるものがあり、後半には「徳用之部」「損之部」という損益計算書に当たるものが記録されていたというのですから。ビックリ!!
江戸商人は、法律で義務付けられていたわけでないのに、なぜ毎日帳簿をつけていたのでしょう?
それは、帳簿付けによって、売掛金や買掛金が正確に分かり、商売に役立つことを経験的に理解していたからではないでしょうか?
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